最近、iTunes5がリリースされ、色々新機能も追加されてるが、意外とあまり目立って取り上げられていない、(地味な?)新機能として、AACエンコードにVBR(Variable Bit Rate)オプションがサポートされた。
通常(標準)のエンコードは、CBR(Constant Bit Rate)と呼ばれるもので、固定ビットレートの事を指す。この場合のエンコードは、例えばAAC128kbpsであれば、曲の中で情報量の多い(低音域から高音域までのレンジが広い)箇所も少ない箇所も、128kbpsと言う固定の情報量でエンコードされる。
一方、VBRは可変ビットレートと呼ばれるもので、音の情報の多さに比例して、エンコードするビットレート(情報量)を変化させるものだ。よって、低音域から高音域までのレンジが広い箇所については、多くの情報量をエンコードし、逆に少ない箇所については、より少ない情報量でエンコードする。
CBRと比べると音の情報量レンジに応じたエンコードを行う為、より効率的なエンコードが期待出来る。
と言う訳で、128kbpsのVBRで色々エンコードしてみた。
感触は、今までCBR128kbpsでエンコードしてた場合は、高音域がクリアじゃないと言うかちょっと潰れてしまう感のあった部分もVBRだと、改善されてよりクリアな高音域になった。これは結構重宝しそう。
私のiPodは2Gの30GBで、Macに入ってる音楽ライブラリは50GBを超えている。なので、可能な限りディスク容量を節約したいたちだ。今まで主にAAC128kbps(CBR)にしてたけど、ちょっと時々音質に不満があったんだけど、今後はVBRメインにしてみようと思う。ちなみに、ファイルサイズは、概ねCBRよりはサイズが少し大きくなるようだ(つまり平均して128kbps以上になってるって事?)。
エンコードの設定は、iTunes4の時からは変わっていて、「環境設定」(Windowsの場合は「編集」→「設定」)→「詳細」→「読み込み」から。
ここで、「読み込み」をAACエンコーダにし、下の「設定」で「カスタム...」を選択すると、カスタマイズ画面が表示される。
「可変ビットレート(VBR)のエンコードを使う」をチェックして、設定完了。
皆様もお試し下さい。低音域から高音域までのレンジが広い曲程効果があると思います。
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