2006年12月24日
ダリ回顧展に行って来ました
季節は、早クリスマス。師走もあとわずかで、この季節になると、今年も早かったなぁと、毎年のように思ったりする。
え?今年も後わずか?そう言えば、まだダリ展行ってなかった。
今年の9/23から上野の森美術館で開催してて、まだ始まってない夏頃から行きたいと思てったんだけど、会期が来年の1/4までだったもんで、まだいっかぁ、随分込むようだし、と余裕かましてたらもうこんな季節。
そんな訳で、22日に、ダリ回顧展に行って来ました。
22日は世の中的には平日なんだけど、土曜日の祝日の関係でうちの会社は振替休日。
妻と一緒に出掛けたんだけど、上野に行くのは実に久しぶり。5年ぶりくらいではないだろうか。変わったような、変わらないような。
そして、到着したらびっくり。完全に甘く見てたなぁ、平日だと思って。
そこには、長い行列が。入館に30分待ちの状態。確かに公式サイトでも平日をお勧めしてたけど、平日でもこんなに込んでるとは。これ、休日に行ってたらどうなってたんだろう。
サルバドール・ダリ(1904-1989)は、シュールレアリズム(超現実主義)に属する画家で、その独特な作風もさる事ながら、自身の存在自体が芸術と言わんばかりの奇行ぶりも有名だった画家だ。ダリの名前や、あのヒゲをポマードで固め逆立ちさせ、かっと大きく見開いた目のダリの写真(回顧展の看板にもなってるが)は誰でも一度は目にした事があるだろう。
私にとっては、中学生の頃に大きく影響された画家の一人。中学生になりたての頃に教科書かなんかに掲載されていた、夢とも現実とも違うような摩訶不思議なダリの絵に強く衝撃を受けた。具象物が意味ありげに配置され、それが具象物でありながら独特な形状(と言うより形状崩壊)を伴って表現され、一体これは何を意味してるんだろうと強く興味を持った。
同じようにマグリットとかを始め、摩訶不思議な超現実的な手法のシュールレアリズムの画家に興味を抱くようになった。
シュールレアリズム自体は、フロイトなどの精神分析に影響を受け、自分の無意識や夢・偶然性の表現に重きを置いたもの。無意識に沸き上がるビジョンを論理づけずに表現を行い、作品の完成後にその意味を解釈するような感もある。
ダリはシュールレアリズムのグループに属してたが、後に、彼の思想と奇行を理由にグループから除名されている。しかし、その後も、独特な写実的手法を用いた超現実的表現を続け、妻であり、絶対的な女性像であったガラが亡くなるまでは、意欲的に作品を残して行った。ガラが亡くなった後は、制作意欲をすっかり失い、その7年後に他界。私にとっては、シュールと言えば、ダリを思い出すが、その画風、出で立ち、奇行ぶりを考えても実にシュールな芸術家だったと思う。
回顧展の賑わいぶりは、ダリの人気の高さをよく示してたと思う。
しかし、込み過ぎだ。自分のペースでは全く絵を鑑賞する事が出来なかった。人気ゆえにしょうがない事だろうけど、疲ればかり残ってしまったような気がする。
まぁ、案の上、今回の回顧展で展示されていた全作品を収めた画集が販売されてて、まんまと購入したけど。それだけでも来た価値はあったとは思う。
見終わった後は、折角、「焼肉激戦区」の上野に出て来たので、焼肉屋を探す事にした。が季節柄、忘年会シーズン。有名どころはどこも予約いっぱいだった。
そんな訳で、適当に見つけたそれなりに良さげな焼肉屋に入ったんだけど、中々美味かった。僕達夫婦好みの美味みと適度な泥臭さがあって。さすが上野です。
しかし、このエントリーのカテゴリーは「デザイン」で良かったのだろうか。
投稿者 bauhaus : 2006年12月24日 21:39 « 侮れない、アマゾンのマイストア | ゴッド・オブ・ファンク、ジェイムス・ブラウン、死去 »
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