2008年04月28日
2008、F1第4戦スペインGP、ライコネンが今季2勝目
3週間ぶりのF1GP。
そしてブログも同じく3週間ぶりの更新なんだけど・・・いやいや。
さて、ヨーロッパラウンドの開幕となる、第4戦の舞台は、スペイン、バルセロナ。
ここのコースは、テストでもよく使われる、非常に車としての総合力が問われるサーキット。それだけにここでのパフォーマンスは、その車の真の実力を表すとも言われる。
さて、このスペインGPで一番の驚きだったのが、ルノーのパフォーマンスだ。
過去3戦は、アロンソが期待したものとは全くかけ離れた散々なパフォーマンスだったのが、この3週間でのアップデートは目覚ましく、予選では、何とアロンソがフロントロー(2番手)に並ぶ快挙。見た目にも大きな変化があり、特にレッドブルと同様のエンジンカバーを採用した。この形状にはあまり空力的なメリットがあるように感じないのだが、それよりもむしろ、横風の影響が大きそうで、慣性力の働きもコントロールしづらいように見えるのだが、どうなんだろう・・・。
PPはライコネン。マクラーレン勢は、サードロウに沈んだ。各チームの格差はますます小さく、コンマ数秒の中に10台がひしめくといった僅差の予選。
決勝レースでは、PPのライコネンが無難なスタートを決める。マッサがアロンソを出し抜き、2位に浮上。ハミルトンも好スタートを切り、クピサを交わし、4位に。
アロンソは周囲の予想通り、軽めの燃料搭載で、真っ先にピットイン。そして、上位陣は1回目のピットインを迎える頃、コヴァライネンが高速コーナーで大クラッシュ。
コーナリング中にタイヤのトレッドが剥離した感じで、そのままコントロール不能、ブレーキングなしで、タイヤバリアに激突。周囲に緊張が走る。
幸い、意識はあり、大事には至らなかったようだが、かなりヒヤリとしたシーンだった。マクラーレンは昨年もタイヤのトレッドが剥離するトラブルがあった。車に依存した要因があるのだろうか。
そして、好調アロンソもその後エンジンブローでリタイア。しかしながら今回の好パフォーマンスは、今後のレースにも期待出来る材料となりそうだ。
結局レースはライコネンが征し、今季2勝目。マッサも2位フィニッシュを決め、フェラーリ1-2。ハミルトンが復調の3位表彰台。
しかし、ライコネンから、4位のクピサまでの差は6秒弱。ますます各チームの格差は詰まってるようだ。
次戦はトルコGP。毎レース結論が見えない感じはあるが、やはり若干ながらフェラーリが強いか。
F1第4戦スペインGP決勝結果は以下
1 K・ライコネン フェラーリ 1:38:19.051
2 F・マッサ フェラーリ + 3.228
3 L・ハミルトン マクラーレン + 4.187
4 R・クビサ BMW + 5.694
5 M・ウェーバー レッドブル + 35.938
6 J・バトン ホンダ + 53.010
7 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 58.244
8 J・トゥルーリ トヨタ + 59.435
9 N・ハイドフェルド BMW + 1:03.073
10 G・フィジケラ フォースインディア + 1 laps
11 T・グロック トヨタ + 1 laps
12 D・クルサード レッドブル + 1 laps
13 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 1 laps
Did not finish
14 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 25 laps
15 F・アロンソ ルノー + 32 laps
16 R・バリチェロ ホンダ + 32 laps
17 H・コヴァライネン マクラーレン + 45 laps
18 A・デビッドソン スーパー アグリ + 58 laps
19 S・ボーデ トロロッソ + 58 laps
20 N・ピケ・ジュニア ルノー + 59 laps
21 S・ヴェッテル トロロッソ + 66 laps
22 A・スーティル フォースインディア + 66 laps
投稿者 bauhaus : 23:14 | コメント (0) | トラックバック
2008年04月07日
2008、F1第3戦バーレンGP、マッサが渾身の勝利!
F1は早くも第3戦を迎えた。
開幕戦、第2戦に引き続き、猛暑の中でのグランプリ。砂漠のど真ん中でのレース、バーレンGP。
しかし、ここのサーキットの映像を見てると、本当、現実離れ感がする。そもそも砂漠の中と言う不思議なシチュエーションと、ヘルマン・ティルケによるモダン・サーキットデザイン、近代的で美しい建設設備。それらが相まって、上空からの映像なんか見てると、スター・ウォーズか何かのSF映像でも見てるかのような感じだ。何だか「ノイズ感」のないCGのような感じで、どうも現実感がない不思議な光景だ。
今回もフェラーリ勢が好調で、他チームよりは少し前にいる感じだった。特にマッサは、オーストラリア、マレーシアと連続で失態を見せてただけに、今回のレースにかける気合いは半端ではなかった。このグランプリウィーク通じて、一番好調だったのは、マッサだ。
フェラーリの少し後に続いたのは、BMWって感じだった。マクラーレンは、ここバーレンでは苦戦。特にハミルトンは初日のプラクティスで大クラッシュを喫し、その後、ずっと波に乗れない感じだった。
PPは、何とBMWのクピサ。BMWの今年のパフォーマンスを考えれば、「何と」と言う表現は適切ではないだろう。それくらい、今年の車のパフォーマンスは良好だ。
そして決勝レース。マッサが好スタートを切り、一気に首位に立つ。PPのクピサは順位を落としたものの2位に留まる。最悪だったのは、ハミルトン。スタートで失敗を喫し(エンジンの回転数が低過ぎたのだろうか、ストールぽかった)、10位まで順位を落としてしまった後に、勢い余ってアロンソに衝突。フロントウィングを失ってしまった。彼の今日のレースはこれで実質終わってしまった。
しかし、レース序盤は、物凄いコースコンディション。至る所で砂埃が舞い上がり、見るからに不安定そうなコンディション。レース序盤のラップタイムも各車何だか異常に遅かった。
これが砂漠のレースの怖さだろうか。開始後の数周はどのドライバーも安定したライン取りが出来ずに四苦八苦してる感じだった。
そして、首位に立てば滅法強い、マッサ。その後もライコネンが時折近づいてくるものの、安定した走りで、今季初勝利を飾った。前戦までの汚名を晴らした結果だ。
そう言えば、マッサは昨年もオーストラリア、マレーシアでこけて、バーレンで復活したんだっけ。
2位には手堅くライコネンが入り、フェラーリ1-2。PPのクピサは3位表彰台を獲得した。
マクラーレンには厳しいGPだった。コヴァライネンは、BMWには明らかに付いて行けなかった。ハミルトンは序盤の衝突が響き、マシンバランスも狂った状態で結局13位に沈んだ。
今やフェラーリの次にBMWと言う感がマレーシア、バーレンで感じた印象だが、次戦でマクラーレンは持ちかえして来るかどうか。ハミルトンにとって、これからが本当の実力が出せるかどうか正念場だ。
そして、ルノーは相変わらず苦しい状況。アロンソも相当ストレスを感じているだろう。次は母国グランプリ。秘策はあるだろうか・・・。
次戦まで3週間ある。その間にどのチームがパフォーマンスを向上して来るか。今年は去年以上に激戦だ。
F1第3戦バーレンGPの決勝結果は以下の通り。
1 F・マッサ フェラーリ 1:31:06.970
2 K・ライコネン フェラーリ + 3.339
3 R・クビサ BMW + 4.998
4 N・ハイドフェルド BMW + 8.409
5 H・コヴァライネン マクラーレン + 26.789
6 J・トゥルーリ トヨタ + 41.314
7 M・ウェーバー レッドブル + 45.473
8 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 55.889
9 T・グロック トヨタ + 1:09.500
10 F・アロンソ ルノー + 1:17.181
11 R・バリチェロ ホンダ + 1:17.862
12 G・フィジケラ フォースインディア + 1 laps
13 L・ハミルトン マクラーレン + 1 laps
14 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1 laps
15 S・ボーデ トロロッソ + 1 laps
16 A・デビッドソン スーパー アグリ + 1 laps
17 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 1 laps
18 D・クルサード レッドブル + 1 laps
19 A・スーティル フォースインディア + 2 laps
Did not finish
20 N・ピケ・ジュニア ルノー + 16 laps
21 J・バトン ホンダ + 37 laps
22 S・ヴェッテル トロロッソ + 57 laps
投稿者 bauhaus : 21:32 | コメント (0) | トラックバック
2008年04月05日
バウハウス、再結成アルバム「Go Away White」リリース
イギリスの元祖ゴシックバンド「バウハウス」が再結成を果たし、25年ぶりに、ニューアルバム「Go Away White」をリリースした。
バウハウスは、1979年に結成され、1983年に解散と言う短い期間で疾走したバンド。
コクトー・ツインズや、デッド・カン・ダンスなどに代表される、ゴシック的かつ耽美な世界観を形成したレーベル「4AD」のパイオニア的存在であり、ダークではあるが、パンクスピリッツも高く激しいものがあった。
1983年の開催に至るまで4枚のスタジオアルバムをリリースしている。
後半期は、ヴォーカルのピーター・マーフィーと、他のメンバーとの方向性の違い、仲違いが決定打となり、解散に至った。
バンド名は、言うまでもなく、ドイツの美術学校及び芸術運動の「バウハウス」から取られたもの。(このサイトの名前も同じ由来だけど。)
解散後は、ピーター・マーフィーはソロになり、他のメンバーは、ラブ&ロケッツと言うバンドを結成して再出発。
そして25年の時を経て、再結成なのだが。
まださほど聞き込んではいないけど、印象は、「バウハウス」ではなく、ヴォーカルがピーター・マーフィーの「ラブ&ロケッツ」。
音楽性や曲調は、正に、ラブ&ロケッツのそれだ。
とは言っても、ピーター・マーフィーの個性の強いヴォーカルで、らしく聞こえて来るのがまた面白かったりするけど。
解散した後に分かったのは、バウハウスの音楽性はラブ&ロケッツを結成したピーター・マーフィー以外のメンバーで築かれ、保たれたものであって、マーフィーはさほど音楽性と言うものに深く関わりがないように感じていた。解散後の元ジャパンのミック・カーンとのプロジェクト「ダリズ・カー」やその後のソロワークを考えても、バウハウス的なものは希薄だったように思う。
そして今回の再結成。他のメンバーがラブ&ロケッツに向いてる訳だから、再結成してもラブ&ロケッツ+ピーター・マーフィーの構図になっているのは当然かも知れない。
ただ、ピーター・マーフィーの個性がまた違ったものにしているのも事実。
まあ、この辺はヴォーカリストとしてのピーター・マーフィーの歌声が好きな私的な感想と言うか評価なんだけど。結局、歌声がピーター・マーフィーなので、音楽性がどうであっても、個人的にはあまり気にはならなかった。
多分、根っからのバウハウス(の音楽の)ファンには物足りない内容なんだろうけど。
しかし、このニューアルバム、邦盤のタイトルが凄い。「暗闇のごとく現れ、白い陽炎のように去りゆく」だって。
70年代とかは、無理矢理、邦訳した曲のタイトルとか多かったけど、こう言うのは最近珍しいね。
それと、ジャケットのセンスは、今回今ひとつ・・・。バウハウスのジャケットはかなりいけてるのばかりなので残念。