Art Nouveau(アールヌーヴォー)復刻品 フランスのエミール・ガレとアメリカのティファニーというふたりの天才がガラスという素材でアールヌーヴォーの最高表現に成功してから、ヨーロッパ中のガラス工房はアールヌーヴォー様式に染まっていきました。モーゼルも1900年のパリ世界展にアールヌーヴォーの作品群を出品し銀賞を獲得。ユリやバラ等の花をグラデーション(ぼかし)カラーの中に調和させたアールヌーヴォー期の世界的名作の復刻版です。 |
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Art Deco(アールデコ)復刻品 1915年頃から1925年頃までヨーロッパで広まったアールデコ様式。当時流行したコバルト色やアレキサンドライトのガラスに大胆なファセットカット(平面カット)を施し、ギリシャ神話のアマゾンの女戦士の像や動物の図柄をエッチング加工します。その上から金を塗り焼きつけた作品を忠実に復刻させています。 |
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モーゼル
森林のクリスタル Lead Free
鉛を一切使わないエコロジークリスタルです。クリスタルと言えば、一般には鉛ガラスです。しかし、モーゼルクリスタルは鉛(酸化鉛)を入れる代わりにブナ等の灰(炭酸カリ)を入れた高品質のクリスタルガラスを作り出しました。
■モーゼルクリスタルの特徴
光沢透明・屈折率大・硬い・耐薬品性高い。非常に硬く加工しにくいが、繊細な作品ができる。落ち着いた雰囲気が天然水晶に近い。
■鉛クリスタルの特徴
光沢透明・屈折率大・柔らかい・耐薬品性が低い。加工しやすく、腐食技法が容易で、薬品によるポリッシュができる。
145年以上変わらぬマイスター100%の手仕事
"All Handmade"
マイスターの長年の経験と勘が輝きます。同じ物はふたつとない、歴史と伝統に培われた格調高い逸品。モーゼルは木型で大まかに成型し、荒削り・中削り・仕上げ削りと三段階に削り、布のバフを使って手で磨きます。この上にカット、エングレーヴィング、エッチングなどの加飾をします。成型から加飾までの工程は100%手造り、作品の一つ一つにマイスターの自己主張が出ます。それこそが145年以上変わらないモーゼルの主張なのです。
1895年撮影 Moser工場
■シャープで美しい断面を作る"ファセットカット"(平面カット)
モーゼルクリスタルの技法の一つに、ファセットカットと呼ばれる平面カットがあります。平面カットは素材の善し悪しやキズなどが目立ち、リスクの高い技法ですが、マイスターの長年の経験が生み出すモーゼルならではの最高の技術であり、モーゼルの特徴となっています。
■世界に誇る"エングレーヴィング"(ガラス彫刻)
グラインダーに研磨剤をつけて、作品を押し当てるようにクリスタルの表面に、花などを装飾する技法「エングレーヴィング」。"ガラスに施される精巧な彫刻"を指すこの言葉は、「彫る」という意味と「心に刻み込む」という意味を併せ持ちます。中でもディープエングレーヴィングといって硬い素材を非常に深く彫る技法はモーゼルが世界に誇る伝統技術といえます。鉛クリスタルは、比較的短時間でエングレーヴィング出来るの対し、モーゼルクリスタルは非常に硬質の為、長時間かけ緻密にエングレーヴィングされます。