信楽焼 の 人気者!
縁起物 「たぬき」 の 置物
日本六古窯 の1つで、 我が国 最古の焼き物産地 である 「 信楽 」 (滋賀県甲賀市信楽町)。
その 信楽 を代表する やきもの の1つが、
「 たぬきの置物 」です。町の人口の何倍もの 可愛らしい たぬき が、 信楽に行くと 出迎えてくれます。
【 信楽焼 たぬき の 由来 】
たぬきの置物を、最初に作り始めたのは、明治初期創業、初代狸庵(りあん)の藤原銕造(てつぞう)氏。 京都の窯元で修行していた頃、腹鼓をしている狸の姿を見て、タヌキのやきものを思いつき、信楽に帰郷後、タヌキの焼き物を作り始めたのが、信楽焼たぬきの始まりと言われています。
因みに、狸庵のたぬきは、一般的に良く知られている可愛らしい狸とは異なり、とても野生的です。
【 信楽焼 たぬき と 昭和天皇 】
信楽のたぬきが全国的に知られるようになったのは、昭和26年の昭和天皇信楽行幸のときの出来事。 日の丸を持った沢山のタヌキの置物で、昭和天皇をお迎えしたことに、昭和天皇はとても喜ばれ、次の歌を詠まれたことが、全国各地に伝えられたのが切っ掛けです。
■信楽行幸の際、 昭和天皇が詠まれた歌■
「をさなどき あつめしからに なつかしも しがらきやきの たぬきをみれば」
今では、 信楽焼といえばタヌキの置物 と言われるほど、すっかりお馴染みとなった、人気者。 表札タヌキ、傘立てタヌキ、アベック狸、サッカーたぬき など、 色々なタヌキ達を、お楽しみ下さい。
「商は笑なり」 商売繁盛のたぬき。
たぬきは「他を抜く」とも言われ、商売繁盛の縁起物として知られています。
また、八相縁起の信楽狸は、結婚祝い、引越祝い、新築祝い、開店祝い、開業祝いなどでの贈り物として、特に人気があります。 玄関などの置物として、最適です。
【 信楽狸 八相縁起 】
笠 思わざる 悪事災難避けるため 用心常に 身をまもる笠
目 何事も 前後左右に気を配り 正しく見つむる ことな忘れそ
顔 世は広く 互いに愛想よく暮らし 真を以って 務めはげまん
徳利 恵まれし 飲食のみにこと足利て 徳はひそかに 我身につけん
通 世渡りは 先づ信用が第一ぞ 活動常に 四通八達
腹 もの事は 常に落ちつきさりながら 決断力の 大胆をもて
金袋 金銭の 宝は自由自在なる 運用をなせ 運用をなせ
尾 なに事も 終わりは大きくしっかりと 身を立つるこそ 真の幸福