それは呆気無い幕切れだった。
トップを快走していたM.シューマッハに突然襲った悲劇。2回目のピットストップ後の最初の周回でエンジンから白煙。無念のリタイヤとなった。
F1第17戦日本GP決勝レース。チャンピオンシップもいよいよ天王山。M.シューマッハ、F.アロンソ共に116ポイントと言う状況での今シーズン最大の見せ場のレース。
天気は昨日と同様に素晴らしい秋晴れで、レースには絶好のコンディション。PPのマッサがそのまま首位をキープする形でレーススタート。アロンソは1コーナーでトゥルーリを交わし、4位にポジションアップ。マッサは早々とM.シューマッハに首位を明け渡し、大事なチャンピオンシップのサポート役に回る。
レースは、シューマッハが後続とのギャップをコントロールしながら、トップを維持する形で展開された。1回目のピットストップで、アロンソがマッサを逆転。まんまと2位に浮上。
その後は、シューマッハとの差は開かず、縮まらずの展開。
ところが、ドラマは起きる。M.シューマッハのエンジンがブロー。そしてリタイヤ。
アロンソがその後慎重にトップを維持し、逆転優勝。
シューマッハのペースが随分コントロールしてるなと感じてたが、エンジンが2レース目のものだったのもあり、マシンをいたわりながらのレース展開だったと思う。しかしそれも実らず無念のリタイヤ。
しかし、F1は色々なドラマがある。ここのとこの流れは、明らかにM.シューマッハに向いていた。しかし、この土壇場でアロンソが一気にチャンピオンに王手。もうほぼ決まりだろう。
シューマッハが逆転チャンピオンになる為には、最終戦でシューマッハが優勝し、アロンソがノーポイント。このパターンしかない。しかし、アロンソは冷静なドライバーだ。もう無理はしないだろう。
それに、M.シューマッハ自身がレース後、こう語っている。
「ドライバーズタイトルは、負けたと思う。僕はライバルがリタイヤすることを期待してレースに向かいたくはない。そんなふうにタイトルを勝ち取ることは望んでいないよ。」
最終戦、ブラジルGPは、2週間後の10/22。2006シーズンどのような締めくくりとなるか。
F1第17戦日本GPの決勝結果は以下の通り。
1 F・アロンソ ルノー 1:23:53.413 10
2 F・マッサ フェラーリ + 16.151 8
3 G・フィジケラ ルノー + 23.953 6
4 J・バトン ホンダ + 34.101 5
5 K・ライコネン マクラーレン + 43.596 4
6 J・トゥルーリ トヨタ + 46.717 3
7 R・シューマッハ トヨタ + 48.869 2
8 N・ハイドフェルド BMW + 1:16.095 1
9 R・クビカ BMW + 1:16.932
10 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1 laps
11 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン + 1 laps
12 R・バリチェロ ホンダ + 1 laps
13 R・ドーンボス レッドブル + 1 laps
14 V・リウッツィ スクーデリア トロ ロッソ + 1 laps
15 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 1 laps
16 T・モンテイロ スパイカーMF1 + 2 laps
17 山本 左近 スーパー アグリ + 3 laps
Did not finish
18 S・スピード スクーデリア トロ ロッソ + 4 laps
19 M・ウェーバー ウィリアムズ + 14 laps
20 M・シューマッハ フェラーリ + 17 laps
21 D・クルサード レッドブル + 18 laps
22 C・アルバース スパイカーMF1 + 32 laps
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