そして、F1は日本にやってきた。F1第15戦日本GP。
毎年、日本GPが来ると、チャンピオンシップもいよいよ大詰め、今年も早かったなと思う。
そして、舞台は鈴鹿から、富士スピードウェイへと変わった。
しかし、色んな意味で凄いレースだった(良くも悪くも)。
富士は雨が降ると本当に酷い。1976年もそうだったんだろうけど、正直、よくレースをやったもんだって感じではあった。
結果的には醍醐味のあるレースになったから良かったんだろうけど。
決勝レースは、土曜日の予選と同様に、完全なレインコンディション。雨は収まる様子もなく、何とセーフティーカースタート。コンディションが改善されるまで、ひたすらセーフティーカーで引っ張った。普通なら、一旦赤旗中断にするだろうに、ひたすらセーフティーカー。
これには正直苛ついた。何故中断にしなかったんだろう。テレビ生放映の絡みか?(レース続けてれば、2時間経てば自ずと終わるし。)それとも他のしがらみがあるのか。
そして、セーフティーカーは19周も周回してしまい、大してコンディションは改善されてる感じでもないのに、強引にレースはスタート。
途端に案の上、クラッシュの連続となった。
車載カメラを見てても、よくこれでレースするなって感じだ。
レースは、PPのハミルトンがうまくセーフティーカー解除後のスタートを切り、アロンソが続く。ハミルトンは終止安定したペース。しかし、アロンソは荒れ気味でピットイン後は、コースアウトするは、接触はするはで、最後にはアクアプレーニングの影響でスピン、クラッシュを喫してしまった。
痛恨のリタイヤ。
ハミルトンもクピサと絡んでしまい、スピンし、その後やや安定感に欠けたが、アロンソのクラッシュで再びセーフティーカーが入った後は、再び集中力を取り戻し、見事にこの大波乱のレースを制した。とてもヘビーウェットコンディションでレースしてるとは思えないような落ち着きぶりで、今季4勝目をマーク。アロンソとのポイント差は12まで開いた。
フェラーリもライコネンが中々魅せた。あのクルサードをオーバテイクしたシーンは背筋ゾクゾクもんだった。
アロンソにとっては、厳しい状況になってしまった。
しかし、レース後、彼は残りのレースでハミルトンのリタイヤを願ってるみたいな発言をしていた。正直これはチャンピオンが言うべき言葉ではない。
ハンガリーGPの一件やそれに絡むスパイ騒動の一連の行動。メディアが言ってる話なので、真相は分からないにしても、今年のアロンソは株を下げてしまってる気がする。
そして、やっぱりプロストに似ているように思ってしまう。
次戦は2週連続のGP、中国GPだ。王手をかけたハミルトンだが、ハミルトンの正念場はこれからだ。
F1第15戦、日本GPの決勝結果は以下の通り。
1 L・ハミルトン マクラーレン 2:00:34.579
2 H・コヴァライネン ルノー + 8.377
3 K・ライコネン フェラーリ + 9.478
4 D・クルサード レッドブル + 20.297
5 G・フィジケラ ルノー + 38.864
6 F・マッサ フェラーリ + 49.042
7 R・クビサ BMW + 49.200
8 A・スーティル スパイカー + 1:01.100
9 V・リウッツィ トロロッソ + 1:20.600
10 R・バリチェロ ホンダ + 1:28.300
11 J・バトン ホンダ + 1 laps
12 山本 左近 スパイカー + 1 laps
13 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps
14 N・ハイドフェルド BMW + 2 laps
15 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 2 laps
Did not finish
16 R・シューマッハ トヨタ + 12 laps
17 A・デビッドソン スーパー アグリ + 13 laps
18 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 18 laps
19 S・ヴェッテル トロロッソ + 21 laps
20 M・ウェーバー レッドブル + 22 laps
21 F・アロンソ マクラーレン + 26 laps
22 A・ブルツ ウィリアムズ + 48 laps
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