F1は、2週続けての開催。
残りわずか2戦となった、第16戦中国GP。
先週の富士で、ハミルトンが勝ち、いよいよチャンピオンシップに王手の状況。
そして、サーキットのコンディションは、台風が近づいてきており、先週に引き続き、波乱の予感。
ここ上海のコースは、これまた売れっ子サーキットデザイナー、ヘルマン・ティルケによるもの。
そう言えば、先週の富士もコース改修をデザインしたのは、ティルケ。
上海のコースもご多分に漏れず、ティルケらしいコースレイアウト。
いよいよ王手のかかった、ハミルトンが予選でも気を吐き、連続PPを獲得。
ただ、フリープラクティスはわずかながらフェラーリが速かったので、ハミルトンの燃料は軽めか。
そして、レースはやはり台風の影響で、ウェットコンディションとなった。
序盤は、ポールシッターのハミルトンが快調に飛ばす。
第1スティントで既に2位、ライコネンに10秒近い差を付けた。相当気合いの入った走りだ。
しかし、レースは動き出す。天候は不安定で雨が止むかと思ったら、また降り出したりで、読みづらい状況に。
そんな中、ピットイン後もウェットタイヤを交換せずに、プッシュを続けるハミルトンに異変が。タイヤの消耗が激しく、急にペースダウンとなった。
あっという間にライコネンに追いつかれ、更に後ろにいたアロンソが迫る。
そしてタイヤは限界を超え、リアタイヤの生地が見える程の状態に。ハミルトンは全くグリップしないタイヤでピットに入るが、ピットロードを曲がる事が出来ずに、グラベルに。
そして、エンジンは止まらなかったものの、コースに復帰する事が出来ず、痛恨のリタイヤに。
先週のアロンソが痛恨を喫したと思ったら、今回はハミルトン。いや、本当に何が起きるか分からない。
結局レースはライコネンが征し、アロンソが2位。チャンピオン決定は最終戦まで持ち越しとなった。
しかし、アロンソはやはり強い。物凄い強運だ。何か別の力があるんじゃないだろうかと思ってしまう程だ。自身もリタイヤしたりしてるが、チャンオピンシップの肝心な所で、相手が必ずリタイヤを喫する。2005年のライコネン、2006年のシューマッハ、そして、2007年のハミルトン。いずれもそうだ。
相変わらず、ハミルトンがポイント上では有利だが、流れはまた変わった。行方は本当に分からない。
そして、次回はいよいよ最終戦、ブラジルGP。ここで全ては決まる。
F1第16戦、中国GPの決勝結果は以下の通り。
1 K・ライコネン フェラーリ 1:37:58.395
2 F・アロンソ マクラーレン + 9.800
3 F・マッサ フェラーリ + 45.800
4 S・ヴェッテル トロロッソ + 53.500
5 J・バトン ホンダ + 1:08.600
6 V・リウッツィ トロロッソ + 1:13.600
7 N・ハイドフェルド BMW + 1:14.200
8 D・クルサード レッドブル + 1:20.700
9 H・コヴァライネン ルノー + 1:21.100
10 M・ウェーバー レッドブル + 1:24.600
11 G・フィジケラ ルノー + 1:26.600
12 A・ブルツ ウィリアムズ + 1 laps
13 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps
14 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 1 laps
15 R・バリチェロ ホンダ + 1 laps
16 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 2 laps
17 山本 左近 スパイカー + 3 laps
Did not finish
18 R・クビサ BMW + 23 laps
19 L・ハミルトン マクラーレン + 26 laps
20 R・シューマッハ トヨタ + 31 laps
21 A・スーティル スパイカー + 32 laps
22 A・デビッドソン スーパー アグリ + 45 laps
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