2008、F1第12戦ヨーロッパGP、マッサが初代ウィナー！

F1は、3週間の夏休みを挟んで、再始動した。
F1第12戦ヨーロッパGP。舞台は、2回開催となったスペインで、初開催となるバレンシアの市街地コース。
いかにもストリートコースらしい、壁に囲まれたコースだが、コース幅は非常に広く、またエスケープエリアも十分に確保されており、近代F1の目にかなった市街地コースのようだ。
また、一昔前のアメリカのフェニックスのような単調な直角ターンばかりの組み合わせではなく、ストレートにしても微妙に曲がってたりして、ライン取りはシビアな気がするが、コース幅のおかげもあって、直線的なライン取りが可能で、思いの他、スピード感は高い。
オンボード映像を見ていると、壁に囲まれたコースを思いの他、高速で駆け抜けて行く為、中々に怖い感じがある。少しでも気を抜くとそのまま壁に直行しそうだ。

しかし、コースのロケーションは最高。地中海特有の豊富な太陽と光に溢れ、特有の雰囲気を醸し出している。その地域の色ってやっぱりあるなと感じる。

さて、レースの方だが、フリー走行の時から、かなりの混戦模様。過去のようにフェラーリぶっち切りとか、マクラーレンぶっち切りと言う感じではなく、各チームかなり拮抗したタイム差。
でも結局、予選でPP獲得したのは、フェラーリ、マッサ。2番手には、マクラーレン、ハミルトンと言うベタな展開となった。
Q1,Q2まではトゥルーリやら、ベッテル！やらが一番タイム出してて、凄いと言う感じだったんだけど。そして、ライコネンは相変わらず予選で振るわず、4番手。
しかもスーパーソフトとの相性が合わなかったのか、ソフトタイヤを使ってのアタックだった。

そして、決勝レース。PPのマッサはスムースなスタート。2番手のハミルトンはダスティなラインからのスタートで、3番手のクピサにオーバーテイクされそうになるも、何とか堪えて、2位キープ。
地元の英雄、アロンソは、オープニングラップで中嶋に追突され、あえなくリタイヤ。地元のテンションは一気に下がる。
マッサがファンタスティックなスピードでどんどん逃げる。ハミルトンが必死に追うが、徐々に差が広がり、第2スティントには、10秒以上の差となった。
この時点で勝負あり。2回目のピットストップであわやスーティルと接触と言うシーンもあったが、その後は、無難なレース運びで初開催のヴァレンシアの初代ウィナーは、マッサが獲得した。2番手は手堅く、ハミルトン。
そして、ライコネンは、このレースでも散々だった。ずっと前に誰かがいて、ペースも上がらず、2回目のピットイン時には、フューエルリグを外す前に
スタートしてしまい、給油マンを巻き込むトラブルで、大きくタイムロス。それでもってトゥルーリの後ろで戻ってしまい、また鼻先を抑えられる格好に。更に最後には派手に白煙を上げてエンジンブローであえなくリタイヤに。
今シーズンのライコネンは悪いときはとことん悪い事が重なるが、今回もそんなレースに。
おまけに今回のレースはシューマッハが来ていた。シューマッハが現地に来ている場合、ライコネンは調子悪く、愛弟子のマッサは好調。ずっとこのジンクスは変わらず、今回も同じ結果となってしまった。
しかし、今シーズンのライコネンは今ひとつ覇気に欠ける。去年も淡々とした感はあったけど（元々そんなキャラだけど）今シーズンはモチベーション自体、周りで言われるように確かに微妙な感もある。

しかし、今日のマッサはファンタスティックだった。しかし、マッサもムラがあるからなぁ。

F1第12戦、ヨーロッパGPの決勝結果は以下の通り

1 Ｆ・マッサフェラーリ 1:35:32.339
2 Ｌ・ハミルトンマクラーレン + 5.600
3 Ｒ・クビサＢＭＷ + 37.300
4 Ｈ・コヴァライネンマクラーレン + 39.700
5 Ｊ・トゥルーリトヨタ + 50.600
6 Ｓ・ヴェッテルトロロッソ + 52.600
7 Ｔ・グロックトヨタ + 1:07.900
8 Ｎ・ロズベルグウィリアムズ + 1:11.400
9 Ｎ・ハイドフェルドＢＭＷ + 1:22.100
10 Ｓ・ボーデトロロッソ + 1:29.700
11 Ｎ・ピケ・ジュニアルノー + 1:32.700
12 Ｍ・ウェーバーレッドブル + 1 laps
13 Ｊ・バトンホンダ + 1 laps
14 Ｇ・フィジケラフォースインディア + 1 laps
15 中嶋一貴ウィリアムズ + 1 laps
16 Ｒ・バリチェロホンダ + 1 laps
17 Ｄ・クルサードレッドブル + 1 laps
18 Ｋ・ライコネンフェラーリ + 12 laps
Did not finish
19 Ａ・スーティルフォースインディア + 16 laps
20 Ｆ・アロンソルノー + 56 laps