2008、F1第14戦イタリアGP、ヴェッテルが史上最年少ウィナーに!

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2週連続のF1開催。
第14戦は、これまた伝統のグランプリ、モンツァでのイタリアGP。
しかし、ベルギーGPの例のハミルトンのペナルティ処分で、大いに騒動になったけど、実際にはペナルティはペナルティだろうね。
ルールブックにも記載があるようだけど、アドバンテージを得たと判断される場合には、対象となるようだから。
それで、イタリアGPで、ショートカットしてしまった場合は、前車に一度ポジションを譲り、1つコーナーを通過するまでは追い越してはならないと言う形で基準が明確にされた。

しかし、マクラーレンが控訴しているポイントは、ペナルティ自体を問題にしている訳ではなく、レース中に2度に渡って、レースコントロールに、この追い抜きは問題ないのか
と確認したが、問題ないとの回答をもらってたようで、にもかかわらずペナルティを発令された事を不服としているようだ。
これについては、モズレーが理知的な見解を述べているが、こう言うケースは、十分に調査した上での極めて慎重かつ高度が判断が必要で、コンストラクターはレースコントロールに問題ないか質問すべきではないし、レースコントロール側もそれに答えるべきではなかったと語っていた。
これは逆に運営側も問題はあったと認めたと言えばそうなりそうだ。と言うと、モズレーはまた違う切り口で否定しそうだけど。
マックス・モズレーは、個人的な嗜好は置いておいても、FIA会長としては確かに有能な人物だと思う。

それで、イタリアGPだが、F1サーカスの中でも屈指のハイスピードサーキットだが、珍しく、完全にウェットコンディション。レースウィーク通じて雨となった。
そんな中で大活躍が、トロ・ロッソのヴェッテル。
雨の中での強さを発揮し、予選では最終的にPPを獲得した!大快挙!
ブルデーの方も4位に入り、トロ・ロッソにとっては、素晴らしい予選結果となった。
そもそも、トロ・ロッソの車は、レッドブルと同じシャーシ。だけどエンジンは本家レッドブルがルノーエンジンに対し、トロ・ロッソはフェラーリエンジン。このエンジン性能の差が、パフォーマンスの差になってるとはよく言われているが、快挙は快挙だ。
一方、ハミルトンとライコネンは、予選時の雨模様の読みを誤り、ハミルトン14位、ライコネン15位と波乱のグリッドとなった。
マッサは手堅く、6番手。チャンピオンシップ上は、かなりマッサ有利の形勢だ。

そして決勝レース。やはり雨の中でのレースで、全車、エクストリームウェットタイヤを装着。
また、雨による路面の影響も不確かな為、セーフティーカー先導でレースはスタート。
セーフティーカー解除後、レースは大きな混乱もなく、スタート。ヴェッテルが首位を堅守した。

その後もヴェッテルが快調なペースで飛ばす。2番手のコヴァライネンはついていけない。
後方では、ハミルトンが凄まじい追い上げを見せる。かなり強引にオーバーテイクを仕掛け、次々と順位を上げる。
レース中盤を過ぎ、ヴェッテルが2回目のピットストップを終えると、ハミルトンが2位に浮上してきた。ハミルトンは1ストップ作戦。
その後、ヴェッテルに1秒以内まで追い詰めるも、雨が止んでしまいスタンダードウェットタイヤに交換せざるを得なくなった。

結果、何と、ヴェッテルがそのまま首位を守り、初優勝!F1勝利最年少記録を更新した。
ハミルトンは、その後、相変わらずアグレッシブに攻め、マッサの後ろまで追いついたが、タイヤを酷使したおかげで、終盤はセーブせざるを得なくなった。マッサ6位でハミルトン7位。チャンピオンシップは1ポイントつまり、ついに1ポイント差に。
でも逆に、スタートグリッドを考えると、マッサが1ポイントしか詰めれなかったのは、勿体無かったけど、リスキーなコンディションだっただけに、悪くはないんだろう。ライコネンはノーポイント。期待できない時に、最後にファステストラップを出す恒例のパターンとなったけど、このノーポイントは痛い。タイトル防衛はかなり厳しい状況になった。

しかし、今回のハミルトンはかなり切れてた。走りもそうだし(これはいい意味)、ドライビングマナーや発言も。
ベルギーの一件で、周囲のドライバーは誰も賛成してくれず、かなり孤立状態を感じてるんだろう。気が強いので、そんな状況でチャンピオンを狙わなければならない中で、「上等だ。戦ってやるよ」って感じの精神状態にあるような感じだ。
これがいい方向に進むのか、悪い方向に進むのか。
少なくとも今回の走りは、色々と物議を醸し出すだろう。


F1第14戦イタリアGPの決勝結果は以下の通り

1 S・ヴェッテル トロロッソ 1:26:47.454
2 H・コヴァライネン マクラーレン + 12.512
3 R・クビサ BMW + 20.471
4 F・アロンソ ルノー + 23.903
5 N・ハイドフェルド BMW + 27.748
6 F・マッサ フェラーリ + 28.816
7 L・ハミルトン マクラーレン + 29.912
8 M・ウェーバー レッドブル + 32.048
9 K・ライコネン フェラーリ + 39.468
10 N・ピケ・ジュニア ルノー + 54.445
11 T・グロック トヨタ + 58.888
12 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1:02.000
13 J・トゥルーリ トヨタ + 1:05.900
14 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1:08.600
15 J・バトン ホンダ + 1:13.300
16 D・クルサード レッドブル + 1 laps
17 R・バリチェロ ホンダ + 1 laps
18 S・ボーデ トロロッソ + 1 laps
19 A・スーティル フォースインディア + 2 laps
Did not finish
20 G・フィジケラ フォースインディア + 41 laps



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