しかし、今年のチャンピオンシップは、つまらない。
今、チャンピオン争いをしているのは、ハミルトンとマッサではあるが、このどちらがタイトルを穫っても、正直、チャンピオンに相応しいかと言われると、疑問が残る。
今年は、チャンピオン不在のチャンピオンシップ。
それが、今年の日本GPが終わってからの感想だ。
F1はいよいよ、終幕に向けて、アジアシリーズが始まった。
富士スピードウェイでの2回目となる、日本GP。
昨年は、生憎の悪天候で、サーキットの運営自体に非常に多くの不満が勃発し、裁判まで発展したが、今年は、雨がぱらつく場面もあったが、概ね良好な天候で、レースもドライコンディションでの開催となった。
PPはハミルトンが奪取。ライコネンが不気味に2位グリッドを獲得。戦略上の匂いがプンプンだった。マッサは冴えずに5番手。
そして、レースは・・・。
ハミルトンはスタート失敗し、ライコネンに先行を許す。が焦ったのか、何なのか、強引にインを差すものの、ブレーキングが完全に遅れ、大きくコースアウト。
後続はこのあおりを食らい、大混乱。
そして、気が付けば、クピサがトップ、アロンソが2番手と言うオーダーに。
更に、2周目、マッサに先行を許してしまった、ハミルトンがダンロップコーナーの手前でインを差しにかかる。マッサも抜かれまいとブレーキングを遅らせ、アウトに孕んでしまった。
ハミルトンがこれで、楽々マッサをオーバテイクかと思いきや。マッサが食い下がり、両者接触。ハミルトンはスピンを喫し、最後尾に。
何やってんの、この人たち。と言う感じ。
とてもチャンピオンを争うドライバーが演じるようなバトルではない。稚拙過ぎる。
チャンピオンを争う、二人のレースは実質これで終わった。
そして、結局レースは、素晴らしいレースメイキングを行った、アロンソが、前戦シンガポールに引き続き、連勝を飾った。
車はさておき、現在のグランプリシーンで誰が一番優秀かよく示したレースだったと思う。現在のF1では、やはりアロンソが最高のドライバーである事は間違いないだろう。
今回のレースは白けた。ハミルトンのこう言った場面を見ると、去年から全然成長していない、失敗を糧に出来ていないように感じる。あるいは、かなり精神的に弱いのかも知れない。
スピードはあるのに残念だ。
マッサもマッサだけど、こんなもんな気もする。
ともあれ、今回のレースは、チャンピオンシップへの興味が大きく減少してしまったような感じだ。これでクピサもタイトル射程圏に入って来た。クピサが一番まともかも知れないが、かと言ってクピサがチャンピオンと言うのも、すっきりしない。
今年は一体どうなるのだ。残り2戦。
F1第16戦、日本GPの結果は以下の通り。
1 F・アロンソ ルノー 1:30:21.892
2 R・クビサ BMW + 5.283
3 K・ライコネン フェラーリ + 6.400
4 N・ピケ・ジュニア ルノー + 20.570
5 J・トゥルーリ トヨタ + 23.767
6 S・ヴェッテル トロロッソ + 39.207
7 F・マッサ フェラーリ + 46.158
8 M・ウェーバー レッドブル + 50.811
9 N・ハイドフェルド BMW + 54.120
10 S・ボーデ トロロッソ + 59.085
11 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 1:02.096
12 L・ハミルトン マクラーレン + 1:18.900
13 R・バリチェロ ホンダ + 1 laps
14 J・バトン ホンダ + 1 laps
15 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 1 laps
Did not finish
16 G・フィジケラ フォースインディア + 46 laps
17 H・コヴァライネン マクラーレン + 51 laps
18 A・スーティル フォースインディア + 58 laps
19 T・グロック トヨタ + 60 laps
20 D・クルサード レッドブル + 67 laps
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