2010年11月アーカイブ

F1、2010 最終戦 アブダビGP - ヴェッテル優勝、最年少チャンピオンに

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F1-2010-R19.jpg

2010年のF1も遂に最終戦を迎えた。今年は実に19戦ものグランプリ。
最終戦をホストするのは、アブダビGP。ヤス・マリーナ。
昨年から開催されたグランプリで、日没前の夕暮れ時に、レースがスタートし、レース途中でナイトレースに突入する、「トワイライト・グランプリ」。
その近代的な建築美と美しい情景もあり、何とも近未来的な雰囲気を醸し出している。

ポールは、最早、定位置の感のあるヴェッテル。マクラーレンが好調で2位ハミルトン、4位バトンの構図。
そして、決勝レースは、ヴェッテルが首位を守り、アロンソが順位を1つ落とし4位。しかし、レース早々にシューマッハがスピン。そこにリウッツィが突っ込み、セーフティーカー出動。今回のレースはここがキーだった。
セーフティーカーの出動のタイミングでロズベルグ、ペトロフらがピットイン。早々にハードタイヤに交換し、レースを走り切る戦略。
そしてレース序盤のうちにウェバーが賭けに出てタイヤ交換。この作戦に釣られてウェバーを前に出したくないアロンソが早い内にピットイン。フェラーリのレースはこのタイミングが全てだった。
結果、ウェバーの前には出たが、既にタイヤ交換を終わらせた、ペトロフ、ロズベルグにアロンソは抑えられてしまい、結果、7位でレースを終えた。
一方、ポールから堅実なレース運びで、首尾よくヴェッテルが勝利を掴む。
何ともレース戦略の綾。結果、ヴェッテルが逆転勝利で2010年のチャンピオンシップを制した。

よくレースは守る方が難しいと言われるが、正にその通りの結果。
ヴェッテルもシーズン終盤になるまで、その若さ所以、速いが未熟と、批判も多かったが、終盤は実に落ち着いた着実なレース運びで確実に成長した姿を見せつけていただけに、結果として、なるべくして勝ち得たチャンピオンシップと言えるだろう。
一方ウェバーは終盤は失速感が拭えない。昨年もタイトル争いを意識してからはパフォーマンスが低下したが、ちょいとプレッシャーには弱いのかも知れない。これも器かも知れないが。
また初年度のフェラーリで、特に終盤は実にいい仕事したアロンソだったがこれも、レースと言う感じ。
ともあれ、最年少チャンピオンの誕生、新しいスターの誕生を、素直に祝福したいと言う所。いいシーズンだったと思う。

レース結果

Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル 1:39:36.837
2. ルイス・ハミルトン マクラーレン +10.162
3. ジェンソン・バトン マクラーレン +11.047
4. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +30.747
5. ロベルト・クビサ ルノー +39.026
6. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +43.520
7. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +43.797
8. マーク・ウェーバー レッドブル +44.243
9. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +50.201
10. フェリペ・マッサ フェラーリ +50.860
11. ニック・ハイドフェルド ザウバー +51.551
12. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +57.606
13. エイドリアン・スーティル フォースインディア +58.325
14. 小林可夢偉 ザウバー +59.558
15. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +1:03.178
16. ニコ・ヒュルケンベルグ ウィリアムズ +1:04.763
17. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +1 Lap
18. ルーカス・ディ・グラッシ ヴァージン +2 Laps
19. ブルーノ・セナ HRT +2 Laps
20. クリスチャン・クリエン HRT +2 Laps
Did not finish
21. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +4 Laps
22. ティモ・グロック ヴァージン +12 Laps
23. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +55 Laps
24. ヴィタントニオ・リウッツィ フォースインディア +55 Laps

F1、2010 第18戦 ブラジルGP - ヴェッテル勝利、レッドブル1-2

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F1-2010-R18.jpg

今シーズンのF1もいよいよ残り2戦。
第18戦の舞台は、ブラジルGP。インテルラゴス。
ここのサーキットは、1990年にグランプリ開催され、以降、20年に渡りF1グランプリをホストしてきた。そう言う意味ではクラシックなサーキットだ。
セナの涙の母国初優勝もインテルラゴスだった。
1990年代は、開幕戦近くの早い段階でのラウンドだったが、ここ最近は、最終戦かもしくは最後から2戦目のケース。今回も残り2戦での舞台。

金曜日の夜から降った雨の影響で、ウェットからドライへの変化していた微妙なコンディションでの予選を制したのは、何と、ウィリアムズの、ニコ・ヒュルケンベルグ。本人もびっくりのポール獲得。しかし、2番手のヴェッテルを始め、それ以降はいつもの布陣。

そして決勝レースは、早々とポールのニコを抜いたレッドブルが磐石のレースを展開。ヴェッテルが勝利を掴み、ウェバーが2位に続く、レッドブル1-2。
レッドブルはこれでコンストラクターズチャンピオンを決めてしまった。
チーム結成、6年目の快挙。いやはや。エイドリアン・ニューエイ、凄まじいと言う感じだ。

ドライバーズタイトルの方は、アロンソが手堅く3位を獲得し、最終戦までもつれ込む。
しかし、ハミルトンをぶち抜いた時のアロンソの気迫。ハミルトンがそれに押された感のあるミスからのオーバーテイクだったが、当代随一のドライバーが車では明らかに上を行くレッドブル勢に、最終戦どう挑むのか見物だ。

レース結果

Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル 1:33:11.803
2. マーク・ウェーバー レッドブル +4.243
3. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +6.807
4. ルイス・ハミルトン マクラーレン +14.634
5. ジェンソン・バトン マクラーレン +15.593
6. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +35.320
7. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +43.456
8. ニコ・ヒュルケンベルグ ウィリアムズ +1 Lap
9. ロベルト・クビサ ルノー +1 Lap
10. 小林可夢偉 ザウバー +1 Lap
11. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +1 Lap
12. エイドリアン・スーティル フォースインディア +1 Lap
13. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +1 Lap
14. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +1 Lap
15. フェリペ・マッサ フェラーリ +1 Lap
16. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +1 Lap
17. ニック・ハイドフェルド ザウバー +2 Laps
18. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +2 Laps
19. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +2 Laps
20. ティモ・グロック ヴァージン +2 Laps
21. ブルーノ・セナ HRT +2 Laps
22. クリスチャン・クリエン HRT +6 Laps
23. ルーカス・ディ・グラッシ ヴァージン +9 Laps
Did not finish
24. ヴィタントニオ・リウッツィ フォースインディア +22 Laps


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