F1サーカスの中でも、最も伝統的で格式高くセレブリティーなGP。モナコGP。
高級住宅地の狭く曲がりくねった市街地コースを78周。でも他のレースと比べるとここだけ走行距離は特例で短い。でも速度も低いので時間はそれなりに長い。
とにかく狭く抜けないサーキット代表。
しかし、今年のDRS+KERS+ピレリタイヤでこのモナコでオーバーテイク可能になるのだろうか。
予選で好調さを見せたのはハミルトン。Q1、Q2でトップタイム。しかし、Q3でザウバーのペレスが大クラッシュし、赤旗中断。タイムを出していなかったハミルトンは、赤旗解除後アタックをしたが、時間は2分しかなく、しかも大抵の場合中断されると路面コンディション
は悪くなる。それもありタイムは伸びずおまけにシケインをショートカットしてしまった為、タイム無効となった。
思えば、この運の悪さがハミルトンの今年のモナコGPを象徴してた感がある。
PPは結局、すっかり定位置になってるヴェッテル。しかしバトンは2位でマクラーレンの好調ぶりが伺える。
そして決勝レース。
ヴェッテルが首位をキープしたまま1コーナーをクリア。そのままいつものパターンで逃げる。
DRS+KERS効果でそれなりにこのモナコでもオーバーテイクはあったが、やはり基本は抜けないモナコGP。変にDRSで前者に近付ける為、遅い車に引っ掛かり何だかいつものモナコより車の数珠つなぎが多くなった印象がある。
ヴェッテルが最初のタイヤ交換に時間を要してしまい、そのスキに首位を奪還し逃げに転じたバトンだったが、途中のSCでご破産になり、結局はタイヤ戦略もありヴェッテルがモナコ初勝利、今季5勝目を挙げた。ヴェッテル独走状態になりつつある。
2位にフェラーリのアロンソが入ったのは立派。そしてハミルトンは、アグレッシブなレースを展開したものの、マッサと接触しペナルティ、レース後半は周回遅れと数珠つなぎ集団と絡み接触されたり、マルドナドと接触したりで踏んだり蹴ったり感が強いレースだった。
しかし、ヴェッテル強いね。今日も終盤はSCと赤旗に救われたとは言え、それまではタイヤも厳しく、厳しいレース展開だったが、冷静にコントロールしていた事を考えると、ますます精神的には成長をしている感じだ。今シーズンは強そうだね。
そうそう、可夢偉が5位でした。終盤の赤旗中断からレース再開時は4位だったけど凄まじい勢いのウェバーに抜かれてしまった。まあでも上出来では。
レース結果
Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル 2:09:38.373
2. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +1.138
3. ジェンソン・バトン マクラーレン +2.378
4. マーク・ウェーバー レッドブル +23.101
5. 小林可夢偉 ザウバー +26.916
6. ルイス・ハミルトン マクラーレン +27.210
7. エイドリアン・スーティル フォースインディア +1 Lap
8. ニック・ハイドフェルド ルノー +1 Lap
9. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +1 Lap
10. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +1 Lap
11. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +2 Laps
12. ポール・ディ・レスタ フォースインディア +2 Laps
13. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +2 Laps
14. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +2 Laps
15. ジェローム・ダンブロシオ ヴァージン +3 Laps
16. ヴィタントニオ・リウッツィ HRT +3 Laps
17. ナレイン・カーティケヤン HRT +4 Laps
Did not finish
18. パストル・マルドナド ウィリアムズ +5 Laps
19. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +11 Laps
20. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +12 Laps
21. フェリペ・マッサ フェラーリ +46 Laps
22. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +46 Laps
23. ティモ・グロック ヴァージン +48 Laps
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