2011年6月アーカイブ

F1、2011 第8戦 ヨーロッパGP - ヴェッテル磐石の勝利

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F1-2011-R8.jpg

F1第8戦の舞台は、スペイン、バレンシアのヨーロッパGP。
モナコ、カナダと続き連続でストリートコース3戦目。
ここのコースはストリートコースとは言え、道幅も広く、スピードも結構出る。
が、微妙に曲がりくねっており、抜き所はあまりない。まあ、正直退屈なグランプリの一つと言う印象は大きい。

このヨーロッパGPから、予選と決勝とのエンジンマップの変更が禁止された。これは今やすっかり空力トレンドとなったブロウンディフューザーに対する措置の一環。ブロンディフューザーではエンジンの排気をダウンフォース取得に積極的に使うものだが、この為、本来はスロットルオフの時は排気がなく、この為、ダウンフォースに一貫性がないと言う問題があった。これを特殊なエンジンマップによりスロットルオフ時も排気を続け、ダウンフォースに一貫性を持たせる。特に予選時はこの特殊なエンジンマップを使いパフォーマンスを向上させ、決勝レースはエンジンの信頼性を考慮したマッピングに変更すると言うのが予選で圧倒的なパフォーマンスを見せるレッドブルの戦略と見られていた。
なお、この空力用途の為にエンジンの排気をコントロールする事はレギュレーション違反と見なされ、イギリスGPからは完全に撤廃される予定。

そんな状況の中、予選では結局いつも通りのレッドブル圧勝、フロントロー独占。
そして決勝レースも、ヴェッテルは磐石としかいいようがない強さでレースをコントロールし、今シーズン8戦中6勝目をマーク。圧倒的強さだ。
2位に地元の意地も実ったアロンソがゲット。このレースはレッドブルに食いつけたのはフェラーリ、アロンソのみでマクラーレンはペース的にも置いて行かれた感が強かった。

ブロウンディフューザーの廃止により、レッドブル圧勝の構図が変わる事が予想されていたが、そう変わりそうもない。やはりニューエイの設計する車は実に多様の要素が絡み合って今のパフォーマンスを引き出していると考えられる。ブロウンディフューザーもその1つでしかないのかも知れない。
レッドブル圧勝の構図はまだまだ続く。

レース結果

Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル 1:39:36.169
2. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +10.891
3. マーク・ウェーバー レッドブル +27.255
4. ルイス・ハミルトン マクラーレン +46.190
5. フェリペ・マッサ フェラーリ +51.705
6. ジェンソン・バトン マクラーレン +1:00.065
7. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +1:38.090
8. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +1 Lap
9. エイドリアン・スーティル フォースインディア +1 Lap
10. ニック・ハイドフェルド ルノー +1 Lap
11. セルジオ・ペレス ザウバー +1 Lap
12. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +1 Lap
13. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +1 Lap
14. ポール・ディ・レスタ フォースインディア +1 Lap
15. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +1 Lap
16. 小林可夢偉 ザウバー +1 Lap
17. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +1 Lap
18. パストル・マルドナド ウィリアムズ +1 Lap
19. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +2 Laps
20. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +2 Laps
21. ティモ・グロック ヴァージン +2 Laps
22. ジェローム・ダンブロシオ ヴァージン +2 Laps
23. ヴィタントニオ・リウッツィ HRT +3 Laps
24. ナレイン・カーティケヤン HRT +3 Laps

F1、2011 第7戦 カナダGP - 混乱のレースをバトンが制す

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F1-2011-R7.jpg

F1第7戦の舞台は、カナダ、モントリオールのジル・ビルヌーブサーキット。
湖に囲まれた景観の美しいサーキット。
しかし、コース自体は最近のモダンサーキットと比べると、ウォールは近い、エスケープゾーンは少ないの、結構シビアで難しいコース。
元々、公道コースだったのもあり、路面は非常にスリッピー。コースレイアウト自体はストップ&ゴーな感じで、メルボルンと似た感じのコース。

予選は、PPに既に指定席となったヴェッテルだが、フェラーリが好調で2-3番グリッドを獲得。このコースと相性がいいと見られていたマクラーレンは振るわず、ハミルトン5番手、バトン7番手。

そして決勝レースは大荒れとなった。
雨が降りしきり、今シーズン初のウェットレース。
SC先導でレースが始まり、SCが抜け、スタート。ここでハミルトンがまず乱調な走り。SC抜けるなり、ウェバーと1コーナーで接触。さらにシューマッハと競い合い、ヘアピンでラインを外し後退したかと思えば、今度はメインストレートでバトンの背後にせまり、ライン側に車を振った為、気付かなかったバトンと接触。そしてリアタイヤパンクでそのままリタイヤ。
ハミルトンと言うドライバーは非常にアグレッシブで素晴らしいスピードを持ったスーパーなドライバーだと思うが、シーズン中幾度かこう言う空回りがよくある。そのアグレッシブさが裏目に出てしまうと言う事かも知れないが、モナコに続き、ここカナダでもご乱調と言う感じだった。

その後のレースは、混乱続き。雨が強くなりレースも中断したり、そしてSCも何度となく入った。カナダGPはSCの入る率が非常に高いが雨もあり今回のレースは更に凄かった感じだ。

そんな大波乱の中、レースを制したのはマクラーレン、バトン。
最終ラップに入るまではヴェッテルがリードしていたが、見るからに違うペースでヴェッテルを追い上げ、最後はまだ乾ききれていない路面でヴェッテルがハーフスピン。バトンがまんまと追いぬき、そのままチェッカー。

今回は特殊なコンディションだったとは言え、相変わらずこう言うシチュエーションだとバトンはクレバーだ。考えてみたらマクラーレンで彼が挙げた勝利は全てウェットレースだ。
今回は、ハミルトンやアロンソに接触したりでそれなりに荒れてたけど。

アロンソも今回はツキがなかった。バトンに追突される感じでリタイヤに追い込まれてしまった。調子は良かっただけに、悔いが残るだろう。

しかし、ヴェッテルは最後に首位を譲ったとは言え、手堅く2番手。ますますチャンピオンシップのリードを広げている。

レース結果

Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1. ジェンソン・バトン マクラーレン 4:04:39.539
2. セバスチャン・ヴェッテル レッドブル +2.709
3. マーク・ウェーバー レッドブル +13.828
4. ミハエル・シューマッハ メルセデスGP +14.219
5. ヴィタリー・ペトロフ ルノー +20.395
6. フェリペ・マッサ フェラーリ +33.225
7. 小林可夢偉 ザウバー +33.270
8. ハイメ・アルグエルスアリ トロロッソ +35.964
9. ルーベンス・バリチェロ ウィリアムズ +45.117
10. セバスチャン・ブエミ トロロッソ +47.056
11. ニコ・ロズベルグ メルセデスGP +50.454
12. ペドロ・デ・ラ・ロサ マクラーレン +1:03.607
13. ヴィタントニオ・リウッツィ HRT +1 Lap
14. ジェローム・ダンブロシオ ヴァージン +1 Lap
15. ティモ・グロック ヴァージン +1 Lap
16. ヤルノ・トゥルーリ ロータス +1 Lap
17. ナレイン・カーティケヤン HRT +1 Lap
Did not finish
18. ポール・ディ・レスタ フォースインディア +3 Laps
19. パストル・マルドナド ウィリアムズ +9 Laps
20. ニック・ハイドフェルド ルノー +15 Laps
21. エイドリアン・スーティル フォースインディア +21 Laps
22. フェルナンド・アロンソ フェラーリ +34 Laps
23. ヘイッキ・コヴァライネン ロータス +42 Laps
24. ルイス・ハミルトン マクラーレン +63 Laps



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