スティーヴィー・ワンダーの新作『タイム・トゥ・ラヴ』が、発売された。
『カンヴァセーション・ピース』以来、実に10年ぶりの新作である。
元々はもっと早く出来上がる予定だったようだけど、レイ・チャールズの死去やら、プライベートで色々あったりで、一時期制作のモチベーションが下がってしまい、すっかり遅れてしまったようだ。
でも、再び意欲を取り戻し、満を持して出来上がった最新作。
それで、中身だけど、かなりの良作になってると思う。スティーヴィー自身もかなりの自信作と語ってるようだけど、確かに完成度はかなり高い。
捨て曲は少なくとも一つもない。どの曲も完成度が高い。
精彩を欠いてた80年代後半以降の作品の中では、最もいい出来だと思う。
曲の雰囲気、メロディーは、往年の(いわゆる70年代の絶好調期)スティーヴィーの楽曲に近い印象で、安心して聞ける内容になっている。
ただ、新しいもの、斬新な感覚があるかと言うとそうではない。
きっと古くからのファンは、70年代のどんどん新しい音作りを開拓して行った、作品群と比較してしまうんだろうけど。。そう言う観点で聞くと物足りないかも知れない。
ただ、アルバムとしては非常に高クオリティだ。
愛娘アイシャとのヂュエットや、インディア.アリー、プリンスと言った豪華ゲストも参加している。
R&Bの大御所の久々の新作、力作、素直にそれを喜びたいと言う感じ。
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