ジャミロクワイ、初のベスト「ハイ・タイムズ」

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highTimes.jpgジャミロクワイの新譜がリリースされた。
と言っても、スタジオアルバムではなく、ベストアルバム。意外な気もするが、ジャミロクワイの初のベストアルバム。
タイトルは「ハイ・タイムズ」1992年から2006年までのシングルを集めたものだ。新曲「Runaway」、未発表曲「Radio」なども収録されている。

しかし、もうデビューから15年も経ってるのかと思ってしまった。
ジャミロクワイは、フロントマンのジェイ・ケイのメディシンマンに代表される独特なパフォーマンスと独特の歌声、R&Bとディスコサウンドをベースにした、圧倒的で個性的な音楽性で一つの音楽シーンを作って来たように思う。

80年代後半頃から、スタイル・カウンシルに代表される、ブリティッシュアーティストによる、R&Bやジャズのフレーバーを漂わせた、オシャレポップが流行った事があったが、そんな小手先のものを一蹴するような、圧倒的な音楽性と存在感を、最初聴いたとき感じた。
そう思ってた人は多いと思うけど、初めてジャミロクワイを聴いた時は、確実に黒人だと思ってた。白人にはあり得ない、声質とスタイルだったからだ。
今考えてみると、そうは言っても、黒人とも異質なものだと思う。ベースはR&Bだが、独特な個性と歌声。
こうして改めてベストとして聴いてみると、いかに「ジャミロクワイ節」と言うのが存在してるかがよく分かる。

新曲「Runaway」は、いかにもジャミロクな音になってる。
前作、ダイナマイトでは、ちょいとジャミロク的なアクセントが地味な印象で、控えめなジャミロクワイと言う印象があったが(ただ、完成度は非常に高かったと思う)、今回の新曲は、いかにもと言う感じが復活している。
どちらかと言うと、前々作のファンク・オデッセイに近いかな。

ちなみに、初回生産限定盤には、13曲ものPVを収録したDVDが付いている。「Virtual Insanity」を始め、優れたPVが多いだけに、こいつはお得です。
私も初回生産限定盤を購入した。

デビューからもう15年。でも基本は昔と変わらないジャミロクワイの姿がある。今後どのような方向に向かうのか、楽しみなベスト盤と言った感じだ。


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