A Certain Ratioの2008年のアルバム、「Mind Made Up」。
今の所の彼らの最新作だ。
A Certain Ratioについては、以前も紹介しているけど、ポスト・パンクな雰囲気に、無機質なファンクグルーヴが絡み合う、独特な質感が特徴だ。コールド・ファンクと言うか、インダストリアル・ファンクと言うか。
前作から実に11年振りの本作だが、ファクトリーレーベルを離れてからの、A Certain Ratioは、イケテないと言う評判が強く、事実、前作の「Change the Station
」も以前にも書いていたけど、トゲがなくなり、らしさがなくなっていた。
然しながら、久々のこのアルバムでは、かつての、A Certain Ratioが復活している。
パンクを彷彿させるソリッドなニューウェイブの音に、ファンクグルーヴが無機質に絡み合う。
最近のディープ・ファンク・ムーブメントに影響されてか、ギターカッティングやベースドラムのミックスは、ディープ・ファンクっぽい音作りにはなっているが、下地はいかにもA Certain Ratioなので、逆にますます独自性が際立ち、またカッコよく仕上がってるよ。下手なディープファンクより全然イケテル。
「Sextet」に収録されていた、「Rialto」のリメイク版も悪くない。
やっぱ、いいです。この人たち。
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