オルタナティブの最近のブログ記事

Mick_Karn.jpg

ジャパンのベーシスト、ミック・カーン(Mick Karn)が、2011年1月4日、逝去した。
享年52歳。死因は癌。
昨年6月に、末期の癌である事を公表しており、先が長くないであろう事は分かっていたが。

ミック・カーンと言えば、個性的なルックスと、聞いたらすぐに分かる独特で個性的なうねるようなベースの音色が特徴。その独自性から彼を慕うミュージシャンも数多くいた。

ジャパンでの活動が煮詰まり解散した後は、独自の音楽性によるソロ活動の他、元バウハウスのボーカリスト、ピーター・マーフィーとのユニット「ダリズ・カー」始め様々なコラボ活動もやってきた。
ダリズ・カー」については久々に再結成の噂もあっただけに残念。

謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。
Mind_Made_Up_A_Certain_Ratio.jpg

A Certain Ratioの2008年のアルバム、「Mind Made Up」。
今の所の彼らの最新作だ。
A Certain Ratioについては、以前も紹介しているけど、ポスト・パンクな雰囲気に、無機質なファンクグルーヴが絡み合う、独特な質感が特徴だ。コールド・ファンクと言うか、インダストリアル・ファンクと言うか。

前作から実に11年振りの本作だが、ファクトリーレーベルを離れてからの、A Certain Ratioは、イケテないと言う評判が強く、事実、前作の「Change the Station 」も以前にも書いていたけど、トゲがなくなり、らしさがなくなっていた。

bauhaus_go_away_white.jpg
イギリスの元祖ゴシックバンド「バウハウス」が再結成を果たし、25年ぶりに、ニューアルバム「Go Away White」をリリースした。
バウハウスは、1979年に結成され、1983年に解散と言う短い期間で疾走したバンド。
コクトー・ツインズや、デッド・カン・ダンスなどに代表される、ゴシック的かつ耽美な世界観を形成したレーベル「4AD」のパイオニア的存在であり、ダークではあるが、パンクスピリッツも高く激しいものがあった。
1983年の開催に至るまで4枚のスタジオアルバムをリリースしている。
後半期は、ヴォーカルのピーター・マーフィーと、他のメンバーとの方向性の違い、仲違いが決定打となり、解散に至った。

ロシアの音楽配信サイト「Allofmp3」で、ア・サーテン・レイシオ(A Certain Ratio)を見つけた。
ア・サーテン・レイシオは、マンチェスター出身のバンドで、事実上のデビューは1980年。
ジョイ・ ディヴィジョン、ハッピー・マンデーズらと同じレーベル、ファクトリーを代表するバンド。
彼らが独自だったのは、パンクを彷彿させるソリッドなニューウェイブの音に、ファンクミュージックを融合させた点。リズムは目一杯ファンクを意識してるのだが、その音は「黒っぽい」からはほど遠く、工業的でニューウェイブっぽさを逆に醸し出している。またその異色なファンクサウンドが独特なグルーブ感を生み出しており、ファンクでもないロックでもないユニークな音だった。
そんな感じで、昔結構好きだったア・サーテン・レイシオ。

Adsense



ValueCommerce