今回は、鹿児島、薩摩の伝統切子工芸、「薩摩切子」です。
薩摩切子は、江戸切子と同様、 色被せ硝子を用いたカットガラスですが、色を厚く被せた素材に対して、刃の角度を鈍角にカットし、「ぼかし」を出すところに、特徴があります。薩摩切子には、「ぼかし」や重厚感があるため、江戸切子に比べ 「男性的」と言われます。
ガラス工芸品 「 薩摩切子 」 は、 使って楽しむも良し、 贈り物として喜ばれるのも良し、お薦めの逸品。使えば使うほど馴染んでくる 薩摩切子 で、素敵なひとときをどうぞ。
結婚祝い、結婚式の引き出物 や、内祝いの品、定年退職祝い、退職記念品、還暦祝い、 喜寿 ・米寿 等、長寿祝いの お祝い品、母の日、父の日、敬老の日 等の際に、いつまでも 愛用して頂ける「 本物 」 「 いいもの 」 を贈りたいときのギフトプレゼントとして、 特に人気があります。
匠の 手作り による 卓越した カット彫刻の技を、お楽しみ下さい。
薩摩切子について
薩摩切子は、 江戸幕末期、 薩摩藩27代藩主 島津斉興 (1791~1859)が、江戸のビードロ師(ガラス職人)を薩摩に招き、ガラス工場を開いたのが始まりです。
その後、島津斉彬が、本格的にガラス事業を興し、集成館内に工場を移したときから、薩摩切子は発展。嘉永4年(1851)、銅による紅硝子の開発に至り、薩摩切子の隆盛は頂点に達しました。その卓越した 繊細 かつ 華やかな 工芸美は、 全国に名声を馳せます。
しかし、斉彬の没後は、藩の財政難 などもあり、薩摩切子は 衰退の一途 をたどります。 そして、文久3年(1863)の 薩英戦争 の際、 イギリス艦隊の砲撃を受けて、工場は消失。薩摩切子は、廃絶してしまいました。
その失われた 「薩摩切子」 の伝統技法を、切子職人の心意気で再現し、現代に蘇らせたのが、薩摩切子の復刻作品です。
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